不動産の単純売却とは?概要やメリット・注意点を解説
単純売却とは、不動産においていくつかある任意売却手法のひとつです。
これから任意売却による不動産の売却を検討しているのであれば、単純売却がいったんどんな手法なのか、事前に確認しておくと安心です。
今回は単純売却の概要やメリットのほか、注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
単純売却の概要とは
単純売却とは、不動産の任意売却手法のひとつで、不動産の売却価格がローン残債を下回っていても売却できる制度です。
通常の不動産売却では、抵当権を抹消するために、売却時にローン残債を全額返済しなければなりません。
そのため、売却価格がローン残債を下回る場合、預貯金などを使って差額を追加して返済する必要があります。
単純売却は、この差額を埋める資金がなく、債務超過に陥った場合に有効です。
単純売却のメリットとは
単純売却のメリットとして大きいのは、不動産売却方法のなかでもっとも売却額が高くなりやすいことです。
不動産が競売にかけられる場合、一般論として売却価格は相場を大きく下回ります。
単純売却による売却額は競売と比べて約1.5倍になる場合が多く、売却後の債務を最小に抑えられる可能性が高くなるでしょう。
債権者としても債務の回収率を上げやすくなるため、単純売却を打診した場合に同意を得やすくなります。
ただし、引っ越しに伴う諸費用などで出費がかさむことはデメリットです。
ローン残債との差額とは別に、新しい物件を契約する費用や引っ越し費用がかかることを加味しながら、資金計画を立てる必要があります。
単純売却の注意点とは
先述したとおり引っ越し費用がかかることのほかにも、単純売却にはいくつかの注意点があります。
まず注意したいのは、不動産の売却期間が長くなりがちなことです。
居住用物件を売却する都合上、購入希望者はマイホームを探す一般消費者となる場合が多く、物件の条件次第では簡単に購入者を見つけられません。
たとえば築年数が古かったり、最寄り駅から徒歩15分以上かかったりする場合は人気が下がり、購入者が見つからない場合もあるでしょう。
室内のコンディションも注目されるため、内見前には掃除をするなどの入念な準備も必要です。
まとめ
単純売却とは、売却価格がローン残債を下回っても不動産売却を実行できる任意売却手法です。
競売と比較して売却価格が高くなりやすいため、債権者からの同意も得やすいでしょう。
ただし売却期間が長くなりがちなことや、内見対策が必要になることなどには注意が必要です。
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